◆2019.03.18(月) 三月、芽吹く春に



     今年の暖冬、そろそろ開花の便りを耳にしますが、
     ここ金沢でも例年より早く、お花見ができそうです。

     遠く 野や山から 新しい命の声が 聞こえてきて
     自然に合わせて 自分も新しくなれる そんな春。
     また 音にならないくらい 細い雨粒‥
     春雨は どこか やわらかい感じがいいですね。
     金沢の 黒い屋根瓦の街並みを しっとり濡らして、
     草花の芽吹く匂いを感じるとき
     生き物すべてが 愛おしく思える、そんな季節です。

        『春のたましい』 金子みすず作

        散ったお花のたましいは、
        み仏さまの花ぞのに、
        ひとつ残らず生まれるの。

        だって お花はやさしくて、
        おてんとさまが呼ぶときに、
        ぱっとひらいて、ほほえんで、
        蝶々にあまい蜜をやり、
        人にゃ匂いを みなくれて、
        風がおいでと呼ぶときに、
        やはり すなおについてゆき、

        なきがらさえも、
        ままごとの御飯になってくれるから。


     弱きいきものに対しての 真っ直ぐで 
     優しいまなざしに心うたれます。 

     人も花も 同じいきもの
     形は違っても いのちとは こうして生きること‥
     それを 教えてくれているようでもあり…

     芽吹く春に 乾杯

NewsProfileReleaseRadioNoteContact
Copyright So-Music All Right Reserved.